中学生になる前に

中1ギャップ

小学6年生はもうすぐ中学生になります。 中1ギャップという言葉もあるように、小学6年生と中学1年生の間を乗り越えるのは少し大変です。 おそらく最も戸惑とまどってしまうのは、他人からの評価の仕組みです。

たとえば風邪かぜをひいたとしましょう。 風邪を引いたのですから学校は休むべきです。「やったー」と思うかもしれません。

でも、その結果、学校の授業を受けていないのですから、勉強が遅れることになります。 勉強が遅れても基本的には誰も助けてくれません。

分からないままであれば、テストの点数がひどいことになるかも知れません。 宿題の提出期限も、風邪だからと伸ばしてくれたりはしません。 提出期限に間に合わなければ、問答無用もんどうむよう1で成績は下がります。

成績が悪いまま3年生になってしまうと、高校受験で大変苦しい思いをすることになります。

したか、しなかったか、できるか、できないか

小学校とは違い、中学以降では、たった2つのことだけで評価されてしまいます。

  1. できる、できない
  2. したか、しなかったか

そこに自分の気持ちは関係ありません。

この2つに違いはありません。

この2つにも違いはありません。 逆にしなかったのなら、どんな理由であれ「しなかった」と評価され、できないのなら、どんな理由であれ「できない」と評価されます。

嫌いなことでも頑張ったらめられるという世界ではありません。 頑張っても頑張らなくても、好きでも嫌いでも、「した, できる」のなら同じあつかいです。

お腹が空いたので、代わりにご飯を食べて?

できることを増やしていこうと、まずは思ってください。 できることを増やすには「する」以外に方法はありません。 お腹が空いた時「代わりにご飯を食べてきて」とか、トイレに行きたい時「今忙しいから代わりにトイレに行ってきて」とか、とても変な話です。

勉強も全く同じです。「誰かが代わりに勉強する」ということは不可能です。 頑張ってくださいね。


  1. 問答無用: 話し合っても無意味な様子。