この地域では「そろばん」が盛んです。 暗算で $ 24 \times 12 $ といった2桁、$ 345 \times 8 $ といった3桁の掛け算が暗算でできる人も多いでしょう。 そろばんの経験者は暗算が好きです。 私自身も有段者ですから、その気持ちはわかります。 ただ、「そろばんの暗算」を上手に使うには、「暗算だけでしないようにする」ことが大事です。
たとえば、4桁×1桁 $ 4569 \times 8 $ の掛け算をするとします。 それなりの有段者でないと、一度に計算することはできません。 しかし1度で計算することが困難でも「2回に分ければ」簡単・正確に計算できます。
慣れてくれば、簡単なメモをつけながら、どんどん計算出来るようになります。 ちょっと手を動かすだけで「正確で速い」が実現できます。
2桁×2桁の暗算も、慣れていないと遅くて不正確になりがちです。 正確に早くするための「そろばん」なのに、「遅い、不正確」では意味がありません。 ただ、これも、メモをするだけでとても簡単な計算になります。 たとえば
これも慣れてくると、どんどんメモをしながら計算することが出来ます。 少し手を動かせば、楽で、速く、簡単です。
そろばんはとても便利な技術です。 特に有段者ともなると、2~3桁の計算など簡単にこなせます。 ただ、いざという時、間違えたくない時、時間がない時、 数の仕組みを知れば、もっと便利に、色々な場面で役立てることができます。
9桁 (億の位) の計算は有段者にも難しいですが、3桁が3回と思えば、暗算と併用1することで、意外と簡単に出来てしまいます。
暗算の難しさは「沢山の数を覚えておく」ことにあります。 ちょっとしたメモで「覚えておく」ことを助けて上げれば、暗算は格段に楽になりますよ。
併用: ほかのものと一緒に使うこと ↩