問題集の目的と使い方

知っているか / 知らないか

問題集は、それを「知っているのか / 知らないのか」を、自分で納得するために使います。知っているのであれば、もうそれを勉強する必要はありません。知らないのであれば、意味を理解して覚える必要があります。

それを繰り返して行けば、効率よく勉強できます。この「知っている/知らない」を管理するには様々な方法がありますが、例えばこのような方法はどうでしょう。

(1) 最初の一手は教科書も参考書も見ない

(2) 確信があるもの、不安なもの、間違いに分ける

(3) やり直す = ここからが勉強

(4) 全て がつくまで繰り返す

(5) 最後にテストする

問題集の1周1周はテスト

問題集を解答欄を埋めるナニカと考えると大きな損になります。問題集の1周1周を「知っているか知らないか」「覚えているのか覚えていないのか」そういったことの確認に用いましょう。つまり、問題集それ自体がテストです。その際、大事な点は以下のとおりです。

  1. 解ける, 分かるものは無価値です。繰り返しても実力につながりません。
  2. 解ける, 分かるものを抹消まっしょうしていきます。
  3. 解けない, 分からないものはむしろ財産です。確実に覚えるなり理解しましょう。
  4. 忘れる → 思い出そうとする → 思い出せた、この流れで人は覚えます。

問題集は、ある単元 (割合や縄文時代といった区切り) を本当に自分が理解したかどうか、覚えたかどうかを確認するための道具です。 「空欄の穴埋め」や「赤で直してやったことにする」という行動は、実力をつけるという意味では全く無意味です。くれぐれも、気をつけてくださいね。