塾や学校では、道徳的なことが強調されることがあります。代表的には以下の4つです。
これらは、大まかに2つの文脈1で言われることがあり、
このような言われ方をすることがあります。ただ、理由が語られることはまずありません。「人としてどうあるべき」かは私にはわかりません。しかし勉強という観点で見れば、これらには確かに理由があります。
規則正しい生活が嫌いな小中学生は多いです。 しかし、大人は規則正しい生活が重要であると多かれ少なかれ知っています。 それは道徳的な理由ではありません。もっと明確な損得の話です。
例えば、「明日から本気出す, 明日から頑張る」という言葉がありますね。 ダメ行動の代表的なものということで、しばしば揶揄2されます。
ただ、「明日から本気出す」の明日はずっと来ません。なぜなら、それは非常に難しいことだからです。 怠けているとか、だらしないとかそういう問題ではありません。 「明日から本気を出す」のは信じられないくらい難しいことなのです。 断崖絶壁3があるとも言えます。
意志の力でシナイをスルに切り替えること自体が難しいのです。 大人はそれを身にしみて知っています。 難しいので何とか苦しくないようにスル工夫をします。 規則正しい生活は、その工夫です。
シナイ を スル に切り替えるのは非常に難しいですが、これを少しでも簡単にする方法の一つが平準化です。
大量にある仕事がある時、それを目の前にすると、どうしたって苦痛です。どう考えても終わる気がしません。でも、大量に仕事があるのなら「分ければ」良いのです。
この時、分けたそれぞれが「同じくらいの量」であるのが楽をするコツです。 5人で分けた時、それぞれの仕事の量が違っていたら不公平で不満が出ます。 だから、平等である必要があります。
今日の自分と明日の自分は別人です。 明日の自分に不公平にならないように割り振りましょう。
規則正しい生活は、道徳ではなく、明確に利点があります。 それは、たくさんある辛い仕事を楽にするための工夫です。 不規則な生活というのは、要するに「いつも決断し、我慢し、行動に移す」という修羅の道4を自分に課しているのと同じというわけですね。
勉強しない日を作らないようにしましょう。まずは30分でも1時間でも構いません。 勉強しない日を作らないことが大事です。