割合は、一言でいえば「その何倍か」です。ただの掛け算です。ただの掛け算なのですが、「元にする数, 比べられる数」といった言葉もわかりにくいですね。そんな言葉、使わなければ良いのです。
たとえば、
ある2つの数で、片方は片方の何倍か、それが割合です。
割合は「何倍か」なので、どちらから見るかで大きさが変わります。
割合を習う前に、小数の掛け算を習っているはずですが、小数倍の単元は計算ばかりになってしまいがちで、小数倍の感覚がない人はきっと多いと思います。 具体的な割合の問題を考える前に、まずは小数倍の感覚を確かめましょう。プリントを作ってみました。
まずは最初に何も考えずに「これくらいじゃないかな?」と示しましょう。 その後、どうすれば「正しそうな大きさが表せるのか」考えてみましょう。
これは感覚の問題ですから、だいたいで構いません。割合では「だいたい正しい」という感覚をまず持てるようにしましょう。
割合の感覚をつけるには、時計を用いるのがおすすめです。1時間(60分)の
割合 | ✕ | 倍 | 意味 | 分 | |
---|---|---|---|---|---|
0.5 | ✕0.5 | 0.5倍 | 60分の0.5倍 | 半分 | 30分 |
0.25 | ✕0.25 | 0.25倍 | 60分の0.25倍 | 半分の半分 | 15分 |
0.1 | ✕0.1 | 0.1倍 | 60分の0.1倍 | 10に分けた1 | 6分 |
0.2 | ✕0.2 | 0.2倍 | 60分の0.2倍 | 10に分けた2 | 12分 |
時計を使えば、わり算と掛け算の関係や、日常生活とのつながりも確保できるので、とても覚えやすくなりますね。