算数が苦手な小5~小6の方は「何倍か」を苦手とする人が非常に目立ちます。 例えば、「6は3の何倍ですか」という問にうまく答えられません。 「3は6の何倍ですか」と区別することにも困難があります。
この原因は色々と考えられます。 ただ、少なくとも6, 3, 何か といった3数の関係が、自然には思いつかないことは原因の一つです。 「国語に問題があるからだ」と言う人も多くみえます。 確かに一理あります。 しかし、そもそも大人で「は, の」の意味について、自覚しつつ明確に説明できる人はいるでしょうか。
つまり、大人であっても何となく意味を取っているに過ぎません。 この場合、その何となくを基礎づけているのが数の関係です。 6, 3, 何か と見れば、とりあえず、✕2である、÷2である、+3である、-3である と候補を出しておいて、その中のどれが正解か、日本語を参考に絞り込んでいるわけです。 数の関係と文をにらみながら、候補を止める、止めたときが解答という流れです。
こんな簡単なことなのに! と大人はよく思います。 しかし、その簡単なことが簡単/当然ではないのが小学生です。 当然のように出来る人もいますが、全く当然でない人もいます。 本当に簡単なのか、簡単に出来るのか、確かめてみましょう。